誰かに「これってこうなんだよ」という情報をもらった時、
「あれ?これってこの間私が話したことじゃなかったっけ?」
という違和感を感じることがある。この後、とるべき行動にとまどう。
初めて聞いたふりをするべきか、「それ、私は話さなかったっけ?」と正直に言うべきか。

さらにひどい時も。
仕事のシーンで「この表現は勘違いされる恐れがあるのでは?」と相談する。
後日、「こんな表現では勘違いされるからやめてくれ」と叱られる。
「あれ???」

私が尊敬する方がセミナーで話していたことが、とても勉強になったと思っていたら、
「これは以前、あなたから聞いた言葉だ」
と仰ってくれた。
その時は思い出せなかったが、シチュエーションを聞いてみると「あぁ、そういえば言ったかも?」と思いだしてきた。この後、とても感謝したく、ありがたく嬉しい気持ちになった。

前の2者の場合、情報にはそれなりの説得力があって覚えていたが、誰が言ったかまでは結びついておらず、時間とともに自身の意見や解釈が加わって、情報自体は変化せずに周りだけ抜け落ちてしまっている。
最初の情報を得たときのシチュエーションが、その方に対してさほど重要ではなかったのではないかとも感じる。つまりは「ちゃんと聞いていない」状態。

違和感を感じる側でいる分にはあまり問題は無いように思えるが、与える側になってしまったらと思うと少し怖いと感じる。お客様に対しても、社内のスタッフに対しても。
きちんと聞いて、誰がどんな意見を持って、どんな提案をしてくれるのかをちゃんと覚えておこう。
そう自分自身に刷り込んでおこう。

そして、尊敬する方の教えで、
「経営者は偽善者でいい」という話があって、それがとても強い支えになっている。
心からいい人になろうとしない、人格者になったような嘘をつけばいい。
こう考えれば楽になれるし、そして気づいた時には、いままで偽善者としてついてきた嘘がすべて本当になっている。